明日、21期竜王戦第1局羽生渡辺戦

明日、いよいよ明日。
第21期竜王戦の第一局がパリにて行われます。
渡辺明竜王が防衛すれば、連続5期の条件で初代の永世竜王に就きます。
羽生善治名人が奪取すれば、通算7期の条件で永世竜王となり、すべての永世称号を獲得、つまり永世七冠ということになります。
さらに羽生名人は戦後3人目の中学生棋士であり、渡辺竜王は戦後4人目の中学生棋士ということで、世代間の戦いでもあります。前回二人の間で争われたタイトル戦は5年前2003年の第51期王座戦であり、そのときは羽生名人から見て○○●●○で羽生名人の防衛。それ以来タイトル戦での激突は無く、将棋ファンとしてもどかしい思いをしていました。それがこんな形でお互いに永世竜王を賭けた戦いとなるとは。運命とはかくもおもしろいものか。
決勝トーナメントの羽生名人の鬼のような勝ちぶりが目に浮かぶ。
今期、羽生の成績は29勝13敗勝率6割9分、渡辺の成績は14勝9敗。どちらもまずまずの成績。両者の対戦成績は羽生の6勝4敗。ただし早指し以外の持ち時間の長い将棋では羽生が圧倒しており、二日制の竜王戦ではどうか。

現地時間午前9時(日本時間午後4時)に対局開始。土日開催と時差のおかげで多くの将棋ファンが見ることができるのは良いことだ。
加えてベストセラー「ウェブ進化論」の著者梅田望夫氏による観戦記が竜王戦plusのブログに掲載されるようだ。前回の棋聖戦での同様の試みは多くの反響を呼んだのは記憶に新しい。(【棋聖戦・梅田望夫氏観戦記】 MSN産経ニュース

今回の戦型予想は、矢倉で。一点押しで矢倉。他に考えられない。渡辺の得意形である先手矢倉から穴熊に組み替えて猛攻する形を羽生は最近のタイトル戦などで先後どちらも持って数局指しており、竜王戦の準備と言わざるを得ない。もし竜王戦の間に一局も出ないようならすでに羽生の中で結論が出ていると言わざるを得ないと思うが、どうだろうか。

今書いておくべき事はざっとこんな感じだ。
歴史に残る竜王戦。じっくり楽しみたい。