VSClock

みなさま、こんばんは。
お待たせしました。
ようやく準備が一通り整ったので、秒読み専用対局時計「VSClock」プロジェクトを公開します。一つ2000円と従来品より圧倒的に安くなりました。詳細は対局時計「VSclock」OfficialWebSiteにて。
http://vsclock.seesaa.net/

結局、中身を全部作り直しました。外観上は、電源スイッチが変わりました。中央上部のスライドスイッチがそれです。
将棋部の人たちにも使って頂きましたが、問題なく使えているようです。
何かわからないことなどあれば、お気軽にお問い合わせください。

経過報告

書き込みをせずにいるとあっという間に時間が過ぎてしまいますね。皆様いかがお過ごしですか。正直リアルの仕事が忙しく、週の半分ぐらいは徹夜している感じで、なかなかこちらの方に目が行き届かないでいます。

で、対局時計ですが、現在内部の仕様を変更するために、超優秀な中の人が頑張っています。近日中によい知らせができるかと思いますので、もう少しお待ちください。まあ待っている人がいるのかはよくわかりませんが。

それでも、小学生の手元に現物の対局時計を届けたいというのが大元にあるので、時間を作って頑張っています。

というところでよろしくお願いします。

皆様よいお年を。

新規対局時計命名VSclock

前回の記事で、紹介した対局時計に名前をつけました。安直ですが、「VSclock」と。

製品は大学生にちょっとしたバイトとして作ってもらうことにしました。公式webサイトも学生に作ってもらいます。


え?普通の対局時計が欲しい?持ち時間も設定できないと?
いやーどうでしょう。出るんでしょうかねえ。

対局時計(チェスクロック)の試作品完成

お久しぶりです。
みなさまいかがお過ごしですか。


という訳で、しばらく間が開きましたが、その間に水面下で対局時計の開発を行って来ました。様々な試行錯誤の後に一応の完成を見ました。


コンセプトは小学生が買えること。操作が簡単なこと。

  1. サイズ:58mm*95mm*23mm
  2. 重量:52g

大胆に持ち時間設定の機能を省き、秒読み設定のみとしたため、部品点数が大幅に減り、結果としてコスト減、小型化しています。ボタンが一つであることに驚かれるかもしれませんが、秒読み機能のみで、秒読み設定は先手後手ともに同じとすると先手と後手を区別する必要が無いのです。
大きさは少し厚みはあるものの、ほぼ名刺サイズ。非常に軽くなりました。
動画も載せておきます。

時間設定は10秒刻みで60秒まで。ボタンを長押しすると、設定時間を示すLEDが点灯していきます。10秒刻みで10→20→30→40→50→60→10と変わっていきます。所望の設定時間になったらボタンを放してください。


そこで短くボタンを押すと、ゲームが始まります。10秒経つごとにブザーと共にLEDが右から一つずつ消えていき、10秒を切って5秒以下になると再びLEDが点灯し、1秒ごとにブザーが鳴りLEDが減って行きます。時間内にボタンを押すと最初からカウントダウンをやり直し、時間が切れるとブザーが3回鳴り、LEDも点滅します。


というように、とてもシンプルな機能のみの実装になりました。携帯電話のアプリでは比較にならないほど高機能ですばらしいものもたくさんあります。ただ、携帯電話ではボタンを叩けないですよね。対局時計を一度でも使ったことがある人は、あのボタンを叩く快感が忘れられないのではないでしょうか。


詳しくはメール(ryuenan@gmail.com)か、またはコメント欄にてお願いします。

将棋、囲碁、チェスなどに用いる対局時計(チェスクロック)の自作3

前回の記事から半年空いてしまいました。作業そのものは進んでいたのですが、折からの多忙により記事にせず放置していました。

ケースを作りなおし、完成した写真を提示します。手作り感満載の仕上がりですが、まあ使えれば問題はないというレベルで作っていたのでまま満足かと。
仕様は以下。


  • 持ち時間設定:両者独立に最大99分99秒まで
  • 秒読み:0,10,20,30,40,50,60秒
  • 秒読み音:10秒刻み、5秒以下は1秒刻み


実際に作ってみて感触では、プログラム自体は初級者でも容易にできるレベルであり、特に難しいことを行う必要はないでしょう。PICやAVRなどのマイコンの入門書で採り上げるのに丁度良い難易度といったところか。タイマー関数の取り扱いが少し難しい位か。電子工作やケースの制作なども取り立てて難しいことはないが、やったことのない人には敷居が高いのかもしれません。
ただマイコンのライタや電子部品、工具、本などの初期投資が必要となっているので、これだけを作るために全てを揃えようと思えば、5000円を軽く越えてしまう。そう考えるとシチズンの対局時計は上手い値段設定なのだろう。いやまあ自作品を競争相手にするのは数十年時代遅れですか。



id:Fireworksさんと競うように開発を続けていましたが、間が開きすぎてしまい興ざめでしたか。id:Fireworksさんは将棋というゲームに様々な角度から斬新で独創的な光を当て続けていて、一つひとつの記事がとても興味深い。私はいつもその記事を読むたびに視野が広がっています。

対局時計を自作(5)「秒読み対戦に対応」(将棋の神様〜0と1の世界〜)



これで一応当初もくろみまでは到達できたのだが、次のステップへ進みかけたところで放置している。

余談だが、モチベーションが低下した理由は、以下。

  1. プリント基板やケース、液晶パネルなどを特注したらどうなるか調べたら、イニシャルコストのあまりの高さに辟易。この歳になっても未だに世の中の仕組みにうんざりします。自作だとどうしてもその美しさに限界があるんです。関連して、電子機器に載せられているICはおそらく特注なのだろうが、どのように設計し、生産しているのだろうか。調べてみたのだがさっぱりわからない。どなたか本職の方にご教示願いたいところだ。
  2. Fireworksさんの書かれる美しいソースにショックを受ける。まあソフト屋さんではないので仕方のないところですが。だからといってハード屋さんでもないし。いったい何屋さんと言えばしっくり来るんだろう。何でも屋?
  3. 対局時計が完成しても実際に使う相手がいない友達の少なさ。詳細の言及は拒否します。

まあ落ちない三段オチはこのぐらいにしておきますか。

次の目標は、小型化です。例によっていつになるかわからないですが。マイペースにのらりくらり生きていきます。


追記:

こんな質問を見付けた。
対局時計(囲碁や将棋において考える時間を制限するためのもの)を作ろうと思って... - Yahoo!知恵袋


電子工作で対局時計を制作する
求めている条件は、

  1. 持ち時間が1分単位で設定できて
  2. 秒読みが10秒単位で設定できて
  3. 液晶表示ができる

とのこと。

回答された方が当ブログの記事を紹介してくださっている。

のだが、微妙にコメントが間違っている。。

私の作っているものは1,2,3の全てを満たしています。持ち時間は1分どころか、1秒刻みで設定できますし、液晶表示(LCD)もできてるのに。。しかもid:Fireworksさんの7セグメント表示器は、液晶(LCD)じゃなくて発光ダイオード(LED)だよ。まあ質問者さんも回答者さんもその区別がついてないようですし、実際問題どうでもいいことではありますが。


製造コストですが、どこで部品を調達するかで天と地ぐらい差が出ます。秋葉原と地方では同じ部品でも価格が数倍違うことは普通です。抵抗やコンデンサーのようなものは一つずつばら売りではないことがあり、そういう無駄も多いです。それから意外とケースが高かったりします。完成度をどのくらいにするかでも違ってきます。ちょっと一概には答えられないですよね。
夢も希望も身も蓋もないですが、自分で作るより丸一日バイトして市販品を買う方が自覚ある大人として賢い選択だと思います。自分で作るのはそれ自体が趣味であるか、作ることを通じて勉強になる、見せびらかして自慢するなどという副次的な効果を狙わないとメリットが薄いのではないでしょうか。

生存報告


どうもご無沙汰いたしております。
まだ生きてます。


4月からこの方、週に1回ぐらいしか家に帰れず、徹夜もざらな生活を続けており、さすがにいかんともしがたい状況でした。お盆も関係ないですし。
今頑張らなければ明日がないので、まま仕方のないことではありますが。一つでも小さくとも結果が出ればいいのですが、それがなかなか。近いうちに目処が立ちそうなところまではこぎ着けたので、それでまた更新をできるようになればいいなとは思います。


例の問題をおいかけるのも、途中で放り投げた形になってしまいました。後追いできる時間があればいいのですが。
他にも面白そうなことが起きていたのに乗り遅れてしまいました。残念です。


残念と言えば梅田望夫氏のインタビューにも乗り遅れてしまいました。


私は梅田の言う「知に関する最高峰の人たち」を現実に目指しているのですが、その中でよくこういうことを感じます。
知識がオープン化されていても、現実を切り開くためにはその人のもつ地力が必要だ、と。
例えばピッチャーは、変化球の投げ方という知がオープンになっても未だに一人で黙々とランニングをしています。結局足腰が大事で、それがなければどれだけ知識をもっていても何の結果も出せない。
私のような功なり名なりを成していない、未だ何者でもない者は現実を切り開くために一定期間可能な限り象牙の塔に引きこもり、地力を増やし結果を出すことが必要なのではないだろうか。過去に積まれた知識や他者のアドバイスはかえって邪魔になることがある。


先日、先達にお話をうかがう機会があり、サバイバルするために自分の強みを見付けるにどうしたらいいか、と質問を投げかけたところ、こう答えられた。
「それは、思いこみだよ」
やはりそうかと腑に落ちました。


人間は思いこみによって前に進む。
人間は勘違いによって前に進む。


この言葉を念仏のように唱え、日々を暮らしております。