第58期王将戦第5局深浦王位-羽生王将-2
先手 深浦王位 | 対局者 | 後手 羽生王将 |
★ | 手番 | |
0 | 駒割 | 0 |
4 | 攻撃陣 | 3 |
3 | 守備陣 | 3 |
7 | 合計 | 6 |
中飛車 序盤戦32手目 |
深浦は△3五歩を見て、積極的に動いていく。
▲7四歩で封じ手。
深浦は、
攻撃陣は、▲5九飛がまだ世に出ていないが、▲55歩と突けばよいのでさほどではない。それよりは▲7四歩のような下ごしらえをしてから総攻撃に移りたいところ。
守備陣は、美濃囲いが安定していて、申し分ない。▲7八金を戦いながら玉に近づけられれば完璧なのだが。△3五歩はいつでも△3六歩と突けるという意味でもある。ここを攻められると美濃囲いは弱い。
羽生は、
攻撃陣は、△8六飛がすでに頑張っていて、成り込みたいがすぐには無理。しばらくは振り飛車の反撃を受け流しながら攻めを駒得をはかりたいところ。
守備陣は、△3二金△4二銀型は安定していて粘り強い形。左右逆だが金美濃と呼ばれる囲いだ。△6一金が中途半端なようだが、角の打ち込みを防いでおり、角交換型の常用の形と言える。▲7八金と見合いでバランスがとれているのでマイナスではない。ここから△5一金と寄って低くて堅い囲いにするか、△5二金△4三金右と高さと厚みを重視する囲いにするか、二つの方策がある。
感触としては深浦の方が方針がわかりやすく動きやすい感じがする。3四の空間がどこまでも傷になりそうだ。
だが、こういうときはお互いに角を打ち合って押したり引いたりの長い中盤になる気がする。まだまだここからの構想次第と思う。
封じ手予想は△7四同歩。
取って駄目なら駄目でしょう。こういう軽い突き捨ては振り飛車としては常套手段であり、攻め駒に活を入れる重要な手筋だ。居飛車としては取るかどうするかいつも悩ましいのだが、それでも取って駄目なら駄目と思っていた方がいいと思う。
自分は先手深浦持ちです。