第21期竜王戦第1局渡辺−羽生-12


先手
渡辺竜王
対局者後手
羽生名人

手番
金桂
+1
駒割角歩
-1
6攻撃陣6
6守備陣4
13合計9
一手損角換わり
中盤戦65手目

予定外の用事が入って今帰着しました。
昼食休憩中ですね。


封じ手は△同歩ですが、そこから飛車が成りこんでは、先手圧倒的に優勢と言わざるをえない。
守備力は渡辺の穴熊囲いの方がかなり勝っていて、おまけに攻撃力も一方的に龍ができては勝つ要因ばかりだ。
△4七馬とできても攻め駒としては働きにくい。
どうやって粘るか、粘る手段はあるのか、という局面に見えたわけだが、当然こんな局面は読みに入っていたはずで、そこから△6四角という手が飛び出したというわけだ。


角という駒はその位置によって働きが段違いに変わってくる駒である。
隅っこにあるよりは中央にあった方がよく働くという特性がある。特に6四、6六、4四、4六という四カ所は四方をにらみ、攻防によく働く好位置とされている。
その6四に角を据え、8六の方向の攻めと5三の方向の守りと二つを見せている。
この角が攻防にどう働いていくか。
よく見ておきたい。


羽生の守りが堅いわけではないので、羽生に残されたチャンスは多くはない。ワンチャンスをものにできるかどうか。



再び出なければなりません。
哀しい。
帰着は未定。