第21期竜王戦第二局、羽生名人-渡辺竜王-2


先手
羽生名人
対局者後手
渡辺竜王

手番
桂歩
+2
駒割
-2
6攻撃陣5
4守備陣7
12合計10
矢倉
中盤戦67手目

一日目にしては快調に手が進み、9筋での小競り合いが行われて一段落したところ。
手の進み方からしてこの辺りまでは互いに研究範囲ということだろう。

羽生の方は玉がうわずり、矢倉が壊れているが、守りはしっかりしていて、崩れない。
渡辺は端を攻めたのは桂香交換で持ち駒を増やした意味と見ることができる。桂香交換は互角だが、それ以上に一歩損が響きそうだ。

羽生の指し回しは自在でここからどう陣形を組み替えていくか、よく見ていたい。
後手渡辺の方の矢倉は堅い囲いでその堅陣を頼みに攻めていくのはわかりやすい指し方だが、先手羽生のような堅さよりも広さを武器に、駒が盛り上がっていく押さえ込みの指し方は力がないと空中分解してしまう。一つでもほころびがあるともう駄目だ。そういった意味で、羽生の自在な指し回しは興味を持って見ていたい。


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