第21期竜王戦第二局、羽生名人連勝


渡辺が差し出した首を、鮮やかに切って捨てた。
羽生連勝。
そうか、やはり羽生が勝つか。


全ての駒を使わずに片手でひねりつぶした羽生。
負けたとはいえ、一時は羽生必勝に見えた将棋を盛り返して、その力の片鱗を見せた渡辺。


結局右辺の飛車銀桂が活躍することなく終わった。トータルの駒の働きで言えば渡辺の方が圧倒的に良かったはずだ。それでも勝てないのはやはり実力に差があるということなのだろうか。こうがっぷり4つに組み合ってお互いに持ち味を出すような将棋になる前に、立ち会いで既に差がついてしまっているような印象だ。
とは言え、第一局よりは遙かに面白い将棋だった。おそらく第三局はまた渡辺がしっかり修正して臨んでくるだろう。第三局も楽しみだ。
中継スタッフの桜木さん、烏さん、その他の方々ありがとうございました。