第21期竜王戦第3局・渡辺竜王-羽生名人-2
先手 渡辺竜王 | 対局者 | 後手 羽生名人 |
★ | 手番 | |
0 | 駒割 | 0 |
5 | 攻撃陣 | 6 |
4 | 守備陣 | 3 |
9 | 合計 | 9 |
一手損角換わり 中盤戦34手目 |
渡辺の長考。
このまま昼食休憩か。
局面は双方守りが薄いままでの乱打戦の様相。もちろん想定の範囲内でこれが小競り合いで済むか、全面戦争の端緒になるかはお互いの呼吸次第。いつもの渡辺なら第二次駒組みかな。とはいえそれで前二局は上手くいかなかったのでここまま激しい戦いを選ぶことも考えられる。
ここまでは、王位戦第七局の▲羽生-△深浦、挑戦者決定戦第2局の▲木村−△羽生戦と同一。羽生が負けた将棋ではあるのだが、それをまた選んでぶつけてくる羽生、恐るべし。羽生は前回充分に読んでいるはずで、その経験を活かす意味もあると言える。外から観戦しているときと、実際に対局しているときでは見える風景が違う。この風景を既に見ている羽生と遠くから見ただけの渡辺。悪手の海を漂う二人が選ぶのは何か。
今回の中継では、棋譜plusと題して初級者向けの中継が平行して行われます。
予想変化を実際に動かして見られるのが大きな違いといえます。こういった試みはどんどん試してもらいたいですね。
ただ、このkifu for flashは慣れるまで使いづらい面があり、――特に変化手順の再生について――その辺りを考慮に入れて見て欲しいと思う。現在の局面と予想局面との区別がつきづらいのを考えて、きちんと【本譜手順】と書いてあるのは評価したい。[+<][>+]のボタンを直ぐに使いこなせる人はなかなかいないだろうなあ。変化手順の場合にはコメント欄の色が変わるとかしてくれるとわかりやすくていいのですが。
※「棋譜 plus」では、初級者にも分かりやすい、変化手順付きの棋譜再現を試験的に行っております。尚、通常版とは異なるコメントとなっております。
特に関係ないことですが、kifu for flashという右上の文字をクリックするとcopy lrightが表示されるんですね。知らなかった。。