第21期竜王戦第7局、羽生名人-渡辺竜王-10

先手
羽生名人
対局者後手
渡辺竜王
手番
と,香
+4
駒割歩2
-4
5攻撃陣4
5守備陣4
14合計4
急戦矢倉
中盤戦46手目


▲6四歩と羽生の駒が前に出る。
▲6五歩の位を保ったままで良くなるならそれに越したことはない。けれど、それでは駄目だと見て、より積極的に行こうということなのだろう。
対する△6二金も意外な感じだ。金は引く手に好手有り、と言うように低い位置にある方がよく働くのが金という駒だ。攻め駒が足りないならともかく、こういう多くの攻め駒があるときに前に出て行く理由がよくわからない。
より安全に勝とうと思えば金で押さえ込むような将棋にするとよいのだが、安全勝ちに見える手段は逆に勝ちがたいというのが将棋の本質だと思う。
この渡辺の判断がどう出るか。