第58期王将戦第1局 深浦王位-羽生王将-2
先手 深浦王位 | 対局者 | 後手 羽生王将 |
★ | 手番 | |
0 | 駒割 | 0 |
6 | 攻撃陣 | 6 |
4 | 守備陣 | 2 |
10 | 合計 | 8 |
角換わり腰掛け銀 中盤戦58手目 |
激しく一気に進んだようだが、未だ前例がある。
角換わり腰掛け銀の先後同型は互いに歩をつき捨てて行くので、双方に持ち駒に歩が多く入る。片方だけ歩を手持ちにすると相手に歩を渡したくないので、歩をため込む展開になりがちだが、お互いに持っていればそういう心配はない。必然的に歩を細かく使って陣形を乱して隙を作ることになる。
互いの陣の金銀の配置を見れば、一目瞭然である。通常、金銀は玉の周辺にいて、互いに連携し合っている。それがどうだろう、今、▲7六銀▲5八金、△4四銀△7四金の駒は、何の駒の利きも無い浮き駒になっている。
安普請、つまり守りに手をかけていなかったというわけではなく、歩を使って細かく陣形を乱した結果である。
こうやって陣を乱した後は浮いた駒を狙っていくのが常道。
現段階で先手持ち。比較的に金銀をまとめやすそうであり、既に攻めの形もできているからだ。とはいえまだまだこれからの将棋。互いの工夫がどこで出てくるか。