第58期王将戦第2局羽生王将-深浦王位-4


先手
羽生王将
対局者後手
深浦王位
手番

+3
駒割
0
4攻撃陣4
3守備陣3
10合計7
4手目△3三角戦法力戦向かい飛車
中盤戦34手目

二時間近くの大長考で羽生が封じた。
こういう手広いところで封じるのは、相手に先を示さないで、自分だけ一晩じっくり考えられることになる。


羽生の方は、
攻撃陣は、飛車と持ち駒の角だけと思ってよい。▲2六桂はいずれ取られる運命だ。もちろん飛車角だけでは手にならないので、どうにか▲2九桂を活用させたいところ。
守備陣は、穴熊が一応完成していてひとまず安心。▲4八銀▲4九金が中途半端なのでこれをどう活用するかが鍵になりそうだ。

深浦の方は、
攻撃陣は飛車の利きがよく、手持ちの角と歩があり、△3三銀の活用も見込める。条件はよい。ここからどう手を作っていくかだ。
守備陣は美濃囲いが完成しているので、強い戦いが出来る。△3二金と金が遠くに行っているが、穴熊に対して守りを固めるよりはこうやってバランス重視で相手の大駒の打ち込みを防ぐように指すのが常套手段でもある。守りは互角と思って良いだろう。


お互いに攻め駒の準備が整っていないので、ここから小競り合いをしながら徐々に体勢を整えていくと考えられる。
個人的には後手深浦もちだが、まだまだこれからの将棋だ。


封じ手予想は▲3六歩。▲2六桂と▲2九桂の両方の桂馬を活用できそうだ。加えて▲4八銀も動きやすくなる。本筋の手だと思う。