第58期王将戦第6局羽生王将-深浦王位-4
先手 羽生王将 | 対局者 | 後手 深浦王位 |
★ | 手番 | |
-3 | 駒割 | 馬,香 +3 |
3 | 攻撃陣 | 6 |
4 | 守備陣 | 3 |
4 | 合計 | 12 |
△3三角戦法四間飛車型 中盤戦34手目 |
所用により席を外していました。
午後はさらに羽生が主導権を握った感あり。
飛先の歩を交換して、引いた後、△3六歩と突いたのが26手目。この手は当然次に△4四角と打ち2六の飛車と9九の香車の両取りをかける手を見せている。通常はこれを避けるものだ。しかし、そこで▲5九金とじっと金を寄り、打ってこいと言ったのが羽生だ。深浦も引きさがるわけにはいかないので、互いに我が道を行った感じだ。
羽生側は、
攻撃陣は角が持ち駒にあり、▲4六飛は馬と交換した方がよさそうだ。すると飛車角の活用は見込める。あとはもう一枚桂馬が攻撃に加わるといいだろう。△3三桂が取れそうなので、攻め駒はまあなんとかなる。後手陣が低い形なので隙をどうやってつくるかだろう。
守備陣は金銀四枚がしっかりつながっていて割合抵抗力がありそうだ。9九に香車がないのはマイナスポイント。9八や9九に何かを打ち込んでくる順を常に気にしなければならない。
深浦側は、
攻撃陣は手駒に香車があり、馬もできた。△5二飛が攻めに加わればいいのだが△5五歩の余裕を羽生が与えるだろうか。馬と飛車を交換して飛車を打ち込むことを考えた方がいいかもしれない。しばらくは羽生の方針を見てから対応することになりそうだ。
守備陣は△3一銀△3二金が守りに中途半端で立ち後れている。手損が響く展開になったと言える。金銀を玉側に戦いながら寄せていくといいのだが。
形勢は羽生が機敏に動いている分よさそうに見える。しばらくは羽生が猛攻するのではないだろうか。自分は羽生持ちです。
封じ手予想はありきたりだが、▲4四飛で。他にはないだろう。