任天堂Wiiで将棋ソフトが発売

「通信対局 早指将棋三段」という任天堂Wii向けソフトが任天堂から発売されます。Wiiでは初めての将棋ソフトなので、期待したいところではあります。
Wii Wareというダウンロード販売のみで、価格は1000円(1000Wiiポイント)。

思考エンジンに北陸先端大学院大学のTACOS(タコス)が採用されているのが興味を引く。飯田弘之飯田弘之の研究室の橋本剛さんが開発されているソフトである。

初心者を対象にルールの説明や、入門講座、詰め将棋なども完備されていて、なおかつ、通信対局の機能も備えていて、一応一通りの機能は持っているようだ。

何点か不満に思うところもあり、いくつか書いておきたい。

  • COMとの対局では、持ち時間の設定ができない。
  • 保存できる棋譜が20とあまりにも少なすぎる。すべての棋譜を保存してもたかがしれていると思うのだが。
  • 通信対局で対局相手と会話する手段がない。感想戦も不可。
  • 通信対局で一旦中断して再開する方法がない。
  • 通信対局では持ち時間は各30分で秒読み30秒のみ。

通信対局ではレーティングの上下があるようだが、これが妥当な値に落ち着くかは疑問。どういうシステムか詳細がわからないから、一概には言えないが。
自分の友人と事前に約束してから接続するので無い限り、対戦相手がすぐにみつかるのだろうか。このあたりはサービスが始まってみないとわからない。
将棋クラブ24あたりが共通規格をつくってコンシューマー機からでもつなげられるようにした方がいいと思うが、そんな未来がやってくるかどうか。
特殊なセンサーがついていることが売りのWiiのコントローラでないとできない機能はないのでそこも残念か。まあどうつかえばいいのか思いつかないが。

総括として、ネットに慣れたコアな有段者の将棋ファンにはちょっと足が出る感じのソフトのようです。1000円なので、初心者から初段ぐらいまでの人がちょっと遊ぶ分には十分満足できるのではないかと思います。