第21期竜王戦第4局 羽生名人-渡辺竜王-5


先手
羽生名人
対局者後手
渡辺竜王

手番

0
駒割
0
3攻撃陣4
3守備陣4
6合計8
相掛かり
中盤戦37手目

▲5六銀!
これは……。今日の羽生はとことん様子見だな。渡辺の方が踏み込んできているので、この違いがこの先の中終盤でどう出るか。


羽生の攻めの銀と思われていた▲3六銀が▲4五銀と出て攻めていくかと思いきや、方向転換して渡辺の攻めを受け止める方へ。
自分から角交換して一手損。さらに銀が二筋に出てから五筋に戻ってきており単純計算では二手損。合計3手損。その差が玉型となって現れているのだが、前の第三局でもあったように居玉だからといって守りが弱いわけではないというところが難しいところだ。居玉では玉の守りが堅くなることはないのだが、相手の攻めから先に逃げてしまっている意味がある。その意味で居玉の是非を問う戦いと言えないだろうか。