第21期竜王戦第4局 羽生名人-渡辺竜王-6


先手
羽生名人
対局者後手
渡辺竜王
手番

0
駒割
0
3攻撃陣7
6守備陣4
9合計11
相掛かり
中盤戦46手目

銀を引きつけて銀矢倉へ。
銀矢倉は銀が二枚並ぶ形で▲7七銀▲7八金の片矢倉に▲6七銀がくっついた形だ。▲6七金型の通常の矢倉(金矢倉)に比べて柔軟性があり、崩れにくい形である。組むためには少し手間がかかるため、なかなか実践では目にかかれない珍しい囲いだ。ちなみにこの銀矢倉に▲5八金がつけば、雁木囲いと呼ぶこともある。
渡辺の方はオーソドックスな中住まい金開きと呼ばれる囲いだ。堅さよりはバランス重視の囲いで、攻めながら受けながらというこれまた難しい指し方が要求される。


羽生の方の攻め駒は飛車のみで、持ち駒の角を併せても二枚。先手番だったにもかかわらず受け一方の指し方をしているような気がする。
渡辺の方は攻め駒がどんどん前に来ており、これまでの三局と別人のようだ。ふっきれたか。こういう駒が前に出て行く方が勝ちやすいのが将棋というものだ。これは渡辺が勝つかも知れません。