松本博文米長邦雄問題9

2週間、三次元空間での諸々に追われて離れている間にいくつか動きが出てきました。この問題の周辺で重要な事柄が進展を見せており、もはや、この問題だけに特化して追いかけることは不可能です。

現在将棋連盟という組織は、公益法人に関わる法律の改正などの要因により変革を迫られているようです。内部でも様々あるのでしょうが、我々に見える部分では先日お伝えした、「将棋世界誌を含む日本将棋連盟出版物が毎日コミュニケーションズへ委託」などの形となっているようです。



松本博文米長邦雄問題8で中継記者ごとげん氏の書き込みについて触れた。その動きに合わせるように、[読書][将棋]みるにみかねて暗躍(★さやかの梔子(KUCHINASHI)ブログ★)というエントリーが立った。

さいきんブログやコメント欄などで「なぜ、名人戦中継以降のゴタゴタについて棋士は何も言わないんだ! 絶望した!」という意味の文章をよく見かけるのですが、それはちょっと違うと思うのですよ。

  1. 棋士が書くことが将棋界のためになりますか?
  2. 棋士もインターネットに書かれていること以上は知らないかもしれない
  3. ★なぜ「サイトに書かれていることが全て」だと?

と三点を挙げて丁寧に述べている。
加えてかがさんなりの解決策を示している。長文だが、コメント欄も併せてじっくりと心に納めたい。


3月19日の順位戦B級2組の一斉対局において中継関連のトラブルがあったようだ。各所の情報を合わせてみると、関西将棋会館で行われた5局は凛記者が行ったが、東京将棋会館での7局は「名人戦棋譜速報事務局」の名義で行われた。東京将棋会館の中継が遅々として進まず、急遽、中継記者数名が応援に駆けつけた。東京は片上五段、銀杏記者、桜木記者、烏記者が、大阪は翔記者が加わったようだ。

松本氏がエントリーをたてている。

B級2組順位戦最終局。1年をかけておこなわれる各クラス順位戦はこの日をもって、全日程終了となる。ただし自分は依然圧力継続中につき、中継を担当することができない。この日はいろいろと事情が重なって、朝、東京・将棋会館にはレギュラーの中継記者がひとりもいない状態だった。自分は2003年にこの仕事を一人で担当し始めて以来、無理できるだけ無理をして、どうしても手が回らなければ無理を言って人に頼むなどして、中継に穴を開けないように手を尽くしてきた。それが自分の誇りでもある。最近は若い後進に任せていることが多いけれど、手が足りないとあれば必ず参戦する用意はする。しかし今回はそうもいかない。そうして午前中の中継サイトを見ていると、どうにもやりきれない気分だった。

長い一年の終わりに(松本博文ブログ)


女流棋士会から、LPSAへ送られた文書がどうなったのかについては明らかになっていない。

代表理事の責任に於いて、情報をオープンにして世論に是非を問うて頂きたい。(返事。中井さんへ | さわやか日記)

と米長氏自身が言っているのだから、返事が来たのならばそれを、来なかったのならばその事実を公開するものと思っていたのだが。

米長氏の日記で、「伝統文化は法律に勝る」仲間たち(さわやか日記)という言葉を件の問題と関連づけている人が多いのだが、これは公益法人法改正という問題に日本将棋連盟が負けないという意味ではないのだろうか。米長氏の文章は論理的に必要充分でないため、いくらでも前後を補って解釈できるところが実に脇が甘く、と同時に狡猾であると思う。



最後に、中継記者であるごとげん氏(烏記者)のコメントを紹介しておく。

青葉記者の目的が現場に戻ることのみだったら、周囲の動き方も変わってきます。現状はもっと様々なことが絡み合ってきているので、何がプラスになるか判断しかねる(できない)のです。
もうすぐ(お仕事ブログ)


そろそろタイムリミット。
他に書きたい記事もあるが、残りは次回。