第34期棋王戦第4局久保-佐藤-3
先手 久保8段 | 対局者 | 後手 佐藤棋王 |
手番 | ★ | |
馬 -4 | 駒割 | と金 +4 |
6 | 攻撃陣 | 5 |
3 | 守備陣 | 5 |
5 | 合計 | 14 |
四間飛車対棒銀 中盤戦67手目 |
佐藤が強引に踏み込む。
八筋を破って、成り駒ができれば佐藤が指しやすそうに思える。だが、将棋は王を詰めるゲーム。八筋から二筋までは遠く、これからの部分が大きい。
久保は桂馬を捌きたいのだが、▲6五桂と跳ねたときにあたりの駒がほしい。5筋の歩を伸ばしていくのは自然なところか。▲5七金から▲4七金と金を玉方面に動かす狙いもある。久保は馬があるので、歩を貯めて端攻めが常にある。これをどう生かすか。
佐藤はと金と角筋をうまく使って最大限の効果を挙げたい。久保の捌きを押さえてじわじわと差を広げていくのがいい。
第34期棋王戦第4局久保-佐藤-2
先手 久保8段 | 対局者 | 後手 佐藤棋王 |
手番 | ★ | |
馬 +1 | 駒割 | -1 |
6 | 攻撃陣 | 5 |
6 | 守備陣 | 5 |
13 | 合計 | 9 |
四間飛車対棒銀 中盤戦58手目 |
久保が一旦長考した後、すらすらと進む。
双方駒が入り乱れての戦いで、考え出すといくらでも考えられるのだが、難しすぎて考えても仕方のない面もある。
振り飛車という戦法は、左辺で互角になれば充分、というところがあり、この局面はまさにそれだ。左辺の駒を華麗に捌いて一直線に勝ちを目指すのも一つの勝ち方だが、馬を作って押し引きしている間に駒組みを進め、じわじわと良くしていこうというのがもう一つの勝ち方である。よく言われるように「将棋というゲームは馬を作った方が負けにくい」のであり、振り飛車の定跡の進歩はいかに馬を作らせないようによどみなく仕掛けるかが一つの焦点とされてきたのだ。
さて、久保はここで馬を作った。じっくりとした戦いにしようとしているのだが、佐藤はそれをさせないだろう。
第34期棋王戦第4局久保-佐藤-1
先手 久保8段 | 対局者 | 後手 佐藤棋王 |
手番 | ★ | |
-1 | 駒割 | 歩 +1 |
5 | 攻撃陣 | 5 |
6 | 守備陣 | 5 |
10 | 合計 | 11 |
四間飛車対棒銀 中盤戦40手目 |
挑戦者久保8段の2勝1敗とリードで迎えた第4局。
あと一つ勝てば奪取。
先手の久保が何を選ぶかと思ってみていたら、オーソドックスな角道を止める四間飛車。
アナグマ名人の佐藤棋王だから居飛車穴熊対藤井システムになるかと思いきや、
佐藤が後手でしかも棒銀!
船囲いを省略している分、後手は早く仕掛けることができる。
昭和の頃かと見まごう古い形になった。
この棋王戦、本当に戦法選択がおもしろい。双方ともに意欲的に新しいことに挑戦している。
▲5七歩▲4六歩の低い形の美濃囲いは非常に堅く、後手の低い船囲いは手を入れながらでないと戦えない。
つまり、左半分の戦いが五分で進めば久保が有利ということになる。
久保の捌きを佐藤がどう押さえるかが見所になる。
自分は四間飛車党なので、久保側を持って負けるとは思いたくない。客観的に見ても久保の方が指しやすそうだとは思うが。
松本博文米長邦雄問題8
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松本博文ブログ更新
自分の今週の仕事の予定は、
17(火)天河戦三番勝負第2局(駒込サロン)
18(水)第22回1dayトーナメント・けやきカッププレイベント(府中)
19(木)↓前日設営(府中)
20(祝)第22回1dayトーナメント・けやきカップ(府中)という感じです。
とのこと。全てLPSA関連である。
凜記者?のブログから。
☆9日(月)
その後、緊急連絡があり明日から静岡へ行くことになった。
凜記者は前日に緊急連絡があり、神戸から静岡まで王将戦第6局の中継のために赴いたとのこと。凜記者はタイトル戦中継初登板を見事に務められたのは記憶に新しいところ。
ごとげん氏のブログで本件について触れている。
ここ最近、青葉記者の周辺で決して小さくはない騒動が続いています。
自分が青葉記者に「長引けば長引くほど周りが迷惑するから、どうするにせよ早く決着つけてくださいよ」と言ったのが一ヶ月ほど前。
今どうなっているのか、どこに向かっているかはわからないので、しばらくは静観するしかないというのが正直なところ。ひとまず自分は自分の仕事を頑張るしかありません。
いろいろなこと(お仕事ブログ)
加えて、コメント欄での大量のレスポンスに対し、自分の考えていたことを示し、さらに一つ一つ丁寧に応えている。一部を引用しておく。
この時期にこの問題に触れたのは、自分が何も言わなければ他のネット中継スタッフが全て青葉記者と一蓮托生と思われるであろうからです。これは「あろう」ではなく実際に色々とありました。
経過や善悪は別にして、青葉記者がネット中継を自由にやることができない現状は、中継自体が回らなくなりつつあります。さらにスタッフが離れることになれば、中継に穴が開くか、最低限のレベルに下げざるを得なくなります。
いまネット中継は大きく変わろうとしており、変わった先がどうなっているか、今より良くなっているか悪くなっているかもわからない状況です。
青葉記者の大義がどこにあるのかわかりませんが、自分の大義は、変わろうとしているネット中継をできるだけ良い方向に持って行くことにあります。
相変わらず損な役回りを一手に引き受けるのが好きな男だ。彼の発言の真意を読み解ける人はそう多くは無いだろう。ごとげん氏がどうしてあえてその位置に立ち、それを公言する真意を読み解ける人はそう多くはないだろう。
だが、こういう男がいるからこそ世界は輝く。将棋界から離れたところにいる将棋ファンはごとげん氏に感謝を捧げねばならぬようだ。
ほかに「藪の中」で終らせるな:ネット記者排除問題について(Party in My Library)が現時点で外から見ている人にとってわからないことを論理的にまとめている記事を読んでおきたい。
松本博文米長邦雄問題7
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さわやか日記更新。
中井広恵様 投稿者:米長邦雄 投稿日:2009年 3月13日(金)12時23分52秒
とにかく返事を出されたらどうでしょうか。
これは、あなたには厳しく困らせるようでいてそうではありません。ごくごく近い将来に、あなたにとって良かれと思ってのことです。
毎日、朝日両新聞社、毎日コミュニケーションズ社は将棋界には大事な理解ある社です。これ以上のご迷惑はかけるべきではない。
あなたが関与しているのか、あなたが率いる社団法人公認の緊急声明なのか。その確認を見届けたいのです。
実に不謹慎な話だが、おかしみがあとからあとから湧き出でて来るのを禁じ得ないでいる。
「あなたにとって良かれと」思うのなら、回りくどいことをせず自分が犠牲になって飲めないことも飲み、中井氏の、ひいてはLPSA、また将棋界全体のためになることをすればよい。米長氏個人がその質問への回答を欲しているのなら、あらためて質問状を米長氏名義で送付すればよい話だ。
相手を自分の意に沿うように従わせるために、始め高圧的に出ておいて不意に歩み寄り、と硬軟を使い分けるという古典的で基本的な手法がある。いい年をしてこんな時代遅れの手法が未だに社会で通用すると思っているのだろうか。それとも将棋村では、これが普通なのだろうか。
実に興味深い事例だ。米長氏がこれからどう行動するか、その顛末を注視したい。
松本博文米長邦雄問題6
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松本博文ブログ更新。
一連の経緯は、いずれオープンになるだろう。それも含めて今後の対応については、錦織先生にお任せしています。
順位戦、王将戦(松本博文ブログ)
さわやか日記更新
返事。中井さんへ 投稿者:米長邦雄 投稿日:2009年 3月12日(木)15時29分30秒
中井広恵さんまだあー。
私達将棋界は多くの人々に支えられています。
なかでもマスコミ、殊に毎日、朝日両新聞社と毎日コミュニケーションズ社には大変お世話になっています。
LPSAのホームページのトップを飾った錦織淳弁護士の緊急声明は意表を突かれました。
①あくまで個人としての言動。
②LPSAとして、それは一体である。
どちらなのでしょうか。日本将棋連盟所属の女流棋士会はこのようなこととは全く無関係ですが、あなたはどうなんですか。差し出したものは、こんな文意と聞いております。
代表理事の責任に於いて、情報をオープンにして世論に是非を問うて頂きたい。
返事。中井さんへ(さわやか日記)
LPSAの名前が緊急声明に書かれている以上、2番だと判断するのが妥当である。どちらなのかとあえて問う意図はなんなのだろうか。錦織氏へ問わない理由はなんなのだろうか。
加えて世論が何を指しているのか不明だ。反応リンク集で示したように、すでに多くのブロガーは2番であると判断し、米長氏の行動に対し否を突きつけているように思えるのだが。世論とは、日本将棋連盟の正会員のことか、毎日新聞と朝日新聞のことか、それとも将棋ファンのことか。世論を問うためならば、はじめから公開質問状にすればよかっただろうに。質問状の早急な正式公開を求めたい。